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News from T.C.M.

2018年4月号 「梅花鍼(ばいかしん)」


「円形脱毛症」とは、円形や楕円形の脱毛斑が突然生じる疾患です。 一般的には10円玉くらいの脱毛と思われていますが、ひどくなると頭部全体に広がるものや、眉毛やまつ毛、体毛など身体全体に及ぶ重度のものまで、その症状は様々です。また、完全に回復し発毛しても再発する場合もあります。原因は、まだ明確にはわかっていませんが、ストレス等が引き金となり、免疫を担当しているリンパ球が誤って毛根を攻撃するために毛が抜けると考えられています。

西洋医学では、ステロイド剤、抗アレルギー剤等の服用や、塗り薬では外用ステロイド等で治療します。場合によっては、脱毛斑に直接ステロイドを注射することもあります。また最近では局所免疫療法で、合成化学物質を用いて、故意に脱毛部に”頭皮のかぶれ”を起こし、皮膚の免疫の働きを正常化する方法もあります。しかし、全ての症状に効果があるわけではなく、根治に至る治療法はまだ確立されていません。

中国の古典医学書『本草綱目』には「髪者血之余也」という記述があります。中国医学では、髪のことを「血余(けつよ)」と呼び、血液の状態が毛髪の質に影響すると考えられています。十分な栄養が血液によって頭皮までは運ばれれば、髪の毛の質も良くなり、抜け毛等の症状も改善できるのです。

中国医学の円形脱毛症治療では、まず根本的な原因や体質を分析、診断し、それぞれの体質タイプに合った治療で血液の状態や流れを改善することで症状を回復させます。さらに、局部的な治療として、梅花鍼という刺さない特種な鍼を用いて脱毛斑部分の皮膚を鍼先でトントンと叩いて直接刺激を与え患部の血流を最大限まで高めます。

このような中国で古くから行われてきた梅花鍼の治療法は、血流改善以外に、現代の西洋医学の局所免疫療法と同様の効き目があると考えられます。梅花鍼の治療は、皮膚がかぶれることもなく免疫の働きを正常化させ、血流も大きく改善するので、高い治療効果が期待できます。


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