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News from T.C.M.

2018年7月号 「「腰椎すべり症」の鍼灸治療」


腰椎の椎骨どうしが前後にずれている状態を「すべり症」といいます。すべり症には2タイプあり、主に第5腰椎(腰の骨)に生じ、椎弓(椎骨の後部)と椎体(椎骨の前部)が骨折して分離した状態が『腰椎分離すべり症』タイプです。原因は腰にかかる繰り返しの外力による疲労骨折です。30~40代の男性に多く、症状は、腰痛と下肢(かし)の痛みです。

一方、椎弓と椎体はつながっているものの、椎間板が老化などによって腰椎の椎間板や関節・靭帯がゆるみ変性し上下にある椎骨が不安定性(ぐらつき)をともなってずれた状態を『腰椎変性すべり症』タイプといいます。第4腰椎と第5腰椎の間によく認められます。40歳以降の女性に多く、原因は明らかではありませんが、多くは加齢とともにすべった腰椎が脊柱管(神経の通り道)を狭窄して神経を圧迫し、下肢の痛みやしびれ、会陰(えいん)部症状、さらに排尿・排便障害を引き起こします。

腰椎分離すべり症は、程度にもよりますが、早期にコルセットの装着やギプス固定などの適切な治療を行うことで骨折した部分の癒合が期待でき、経過は比較的良好です。

しかし、腰椎変性すべり症は、腰椎狭窄症、椎間板ヘルニアと同様に保存療法(コルセット装用、消炎鎮痛剤、神経ブロック注射)が原則ですが、なかなか症状が改善されないケース多いです。

鍼灸治療では、腰椎すべり症を起こしている第4腰椎と第5腰椎周囲の腰筋に鍼治療を行うことで、患部の緊張した筋肉が緩み、後ろを通る神経が圧迫されにくくなり、神経や血液の流れが改善され、痛みと痺れを緩和させます。

また、激しい痛みと痺れに対しては鍼とパルス(電気鍼)を併用することで、さらに高い治療効
果を得ることが出来ます。長く病院通いして治らなかったのに鍼治療で治るなんてと驚く方が居られます。

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