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News from T.C.M.

2018年3月号 「四診と呼ばれる中国医学の診断方法」


中国医学は、西洋医学のように、血液検査、レントゲン検査、エコー検査、心電図などで病気を診るのではなく、四診により身体全体を診て病気や症状を診断する。(※現代の中国医学は、西洋医学的診断も参考にし、診断している)

四診とは、中国医学で用いる4つの診断方法。

○望診(ぼうしん):現在の視診のことであり、患者の身体全体を観察する。肉付き、骨格、顔色、皮膚の艶、舌の状態などを診る。特に舌を診ることを舌診(ぜっしん)という。中国医学では舌は体内の状態を反映する鏡と考え重視している。

○聞診(ぶんしん):聴覚、嗅覚、音声、咳嗽音、呼吸音、口臭、体臭、尿・便臭などを診る。

○問診(もんしん):患者自身の不快症状・痛みなどの主訴を聞き、自身の病歴、家族の病歴など関連情報を聴取し分析する。家族から聞く場合も。

○切診(せっしん):医師が直接患者の身体に手を触れて診察すること。脈診と腹診がある。脈診では、脈拍・不整脈だけでなく、脈の速さ・強さ・深さ・緊張度などによって病態を把握する。腹診では、腹部の緊張度や抵抗、圧痛などの有無、程度によって内臓の病状を調べる。

四診とは、それぞれ単独の診断方法ではなく、その診断結果を参照にして総合的に判断する。これを「四診合参」という。なかでも、中国医学では、望診での舌診と、切診での脈診を重視している。例えば動脈硬化で血流が悪くなった場合、舌診の際に、よく舌の側面に紫がかった斑点や毛細血管の結節(固まって点のように見える)が数珠状につながって見える。これらの変化は眼底血管の病変とも一致しており、動脈硬化による血行障害の診断に重要な手がかりとなる。

また、脈診では、例えば脳梗塞の間接的な原因になりやすい「心房細動」を不規則な脈拍から推測できる。心房細動自体は、命にかかわらないが、心房の収縮力が落ちると、血液がよどんで血栓(瘀血)ができやすく、これが脳まで運ばれて血管を詰まらせると脳梗塞を引き起こす。

★脈診や舌診は、簡単にセルフチェックもできる、健康のバロメーターです。是非、ご自身でも試してみて下さい。


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