
診察室に入ってきた患者に目もくれずにカルテの書き込みをしていて、患者が椅子に座ってから顔をあげ、「どうなさいましたか」と聞いているようでは、病気を診ることはできない。
つまり、患者が診察室に入ってきた、その瞬間から患者の表情や動きの全てを診ることが病人を診る、診察をするということなのだと老中医から教えられてきた。
師の言葉をかみしめるこの頃である。
春には草木の息吹に心躍らせ、夏にはまぶしい太陽に目がくらみ、秋は紅葉に心癒され、冬は深々と降る雪を踏みしめる。私たちは生活の中で、自然の四季の流れを身体で感じています。 東洋医学の気の思想の中に「天人合一思想」という考え方があり、自然と人体は繋がっていて、自然と調和していくことの大切さが説かれています。変化のない日常生活による疲れ、季節の変わり目で体調を崩されたりしませんか? 「今日はやる気がでない。」「気を遣いすぎて疲れた。」そんなちょっとした症状が大きな病に結びつくこともしばしば…病が重くなる前に、日々の疲れをリフレッシュして、未病を心がけましょう!!患者さんに笑顔で帰って頂けるよう、お役に立てれば幸いです。
中国医学は、日本人にとってはガイコクゴで難解ですが、中華圏の人々にとっては親から子へ受け継がれる「おばあちゃんの知恵」的な文化習俗の一部です。 この文化の下に鍼灸治療が発展し、現在も信頼されているという事を私は重視したいと思います。私は鍼灸を学ぶずっと以前に中国と台湾でしばらく暮らしたのですが、中国医学の基盤でもある道教がベースの占いや、陰陽五行説を踏襲し、中医学的健康法を今なおフル活用する人々の暮らしを肌身で感じられた事は、とても意味深い、と今改めて感じています。 人々の生活に寄り添って、日常の知恵となり健康を支えてきた中国医学のように、気負わず、確信を持って、自然体で患者さんを支えたいと考えています。
僕がこの仕事が好きなのは、この仕事は人と人とのつながりの温かさを感じられる職業だからです。自分の持つ知識や技術を使い、患者様が少しでも健康でいられる為のお手伝いをするのはもちろんの事、患者様がいつも安心していられて、少しでも心を開くことができて、一人ひとりの患者様と心の通じ合えるような場や空気を作れるよう努力していこうと思います。よろしくお願いします。
からだを部分的にでは無く全体を捉え診る東洋医学は、からだ自らの回復力を有効に作用させる素晴らしいものです。故に古くから現代にまで受け継がれ、さらに近頃は見直されているのだと思います。治療院へ訪れる方の心とからだを安らかに、また日々の生活を快く過ごしていただけるように、真心からいたわる心がけをもって治療に臨みたいと思います。
中医学における心と体を同時に診るという視点は、現代医学では見落とされがちな重要なものです。体の痛みを取るだけではなく、患者さんの心にも自然に寄り添えるような治療を日々、心がけていきたいと思います。