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2003年7月号 夏の冷え・男の冷え

女性の病気のように思われがちな冷え性が、最近は男性にも増 えています。男性は、自覚症状があまり強くないので見逃している人が多いのです。放っておくと脳梗塞や心筋梗塞につながる危険もあるので軽くみてはいけま せん。冷え性は、気候・冷房・環境・家庭・職場などのストレスが自立神経を失調させ、血行障害を引き起こす血流の抹消循環不全です。夏の冷えはクーラーの 効きすぎが原因の第一。薄着に、直接、冷房の風があたり、汗で湿った体の表面が急激に冷えるなど、夏は、冷えの季節です。戸外と室内温度の差が激しいと体 温の調節機能が崩れて腰痛・頭痛・胃腸障害なども引き起こすのです。冷え症の人にとってクーラーは大敵。中高年の場合は、心臓機能の衰え、寒さを防ぐ肌の 保湿力の低下、喫煙によるニコチンなどの成分も血管を収縮させます。高血圧のために飲む降圧剤も副作用で血流が悪くなり冷え症となりやすいのです。

中医学では、冷え症を万病の兆候と診て治療します。腰痛だけでなく、夏でもズボン下を手放せない、軟便、腹張感、食欲低下、下肢が重くだるい、排尿の異 常などで、お悩みの方は、鍼灸治療が有効です。西洋医学よりも鍼灸治療(東洋医学)に即効性があるものが多くあります。

投稿者:tcm-editor

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