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2003年9月号 メニエール症候群・眩暈

内耳にリンパ液がたまって起こる内耳の病変。西洋医学では、ハッキリした原因は判っていない。耳鳴りや難聴(ほとんど片側の耳だけ)を伴った眩暈発作が、突然起こってくる病気。歩くことも立っていることもできない程の激しい回転性の眩暈から、体がふらつく程度のものまであります。発作自体も一回限りの人から何度も繰り返す人まで様々で、発作を再発する迄の期間も数日後、数ヶ月後、数年後と人によって違います。

西洋医学の治療では、ビタミン剤を処方する程度から、重曹水点滴、ステロイド剤、場合によっては、耳の後ろの骨を削り、内リンパ嚢の手術をします。

中国の大学付属病院の鍼灸科では、40年も前から治療しており、中でも急性期に対する治療効果は大変顕著だと報告されています。「メニエール」という病 名を使っていなくて、「眩暈」に対する治療となれば、中医学古典にも鍼治療効果の記載があります。鍼灸の適応症としての歴史は非常に古いのです。

鍼治療は、直接内耳に働きかける、耳門・聴宮・などの耳の周りの経穴(ツボ)と中医学の特徴である、根元的な病因を治療するために全身の経穴に鍼をします。

激しいストレスでメニエールになった場合、疲労や元々の虚弱体質が原因の場合、自律神経の失調や更年期障害が原因の場合など、患者さん一人一人に合わせ て配穴(ツボを選ぶ)し、鍼をします。 こうした一人一人の患者さんに合わせた丁寧な治療こそが、再発を防ぐ最も有効なものであり、全身のバランス(弱い ところを体質改善する)を整え、これから起こりうる眩暈以外の病気に対しても予防効果が期待できるのです。

投稿者:tcm-editor

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