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2004年3月号 鍼灸治療で健康維持

病院の検査でどこも悪くないと言われた けれど、不快症状があると訴える人が最近は多くなっています。変化の激しい世の中にふりまわされ、ストレスなどの心の病が頭痛、下痢、目眩、中には喘息、 月経痛、胃腸の炎症、インポテンツ、アレルギー性の鼻炎や皮膚炎なども引き起こしています。ある医大の調査では、初診患者の約40%が心因性だと報告され ています。心の病にハリはとても良く効きます。
 例えば、落ち込んでヤル気がでない、食欲もない、眠れない、という症状を東洋医学では肺虚証といって呼吸の働きが弱いために起こる精神状態だと診ます。 そこで肺の働きが強まる手首にあるツボ(太渕)にハリをすると急に元気が出て、やがて色々な症状が自然に治癒されるということがあります。

WHO(世界保健機関)が出した報告書にもツボは、全身に361カ所、エネルギーを供給する経脈と呼ばれるルート上にあると書かれています。また、鍼の 刺激は、血液の循環をよくして緊張した筋肉を緩めるほか、自律神経や免疫経に作用して自然治癒力を引き出し様々な症状を改善する効果があると欧米医師会も 認めています。現代病の多くは、ストレスからくる自然治癒力の低下が原因です。

西洋医学よりも東洋医学に即効性があるものも多いのです。現代医学で行き詰まった場合は別の角度から治療を試みる事も大切です。

各種の慢性疾患・様々な痛み症状・精力減退、中高年期鬱・不眠症・ 疲労感がとれない・頻尿・失禁などで 密かに悩んでおられる方、鍼の治療を試みられることです。

投稿者:tcm-editor

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