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2005年11月号 のどの異物感と鍼灸治療

喉に異物感を感じて不快。普段は飲食物などを飲み込むのには支障がない。でも時々、何かつまっているような感じはするが、飲み込もう(痰などつまっているもの)と思っても飲み込めず、吐き出そうと思っても吐き出せずに苦しいと訴えられる方は少なくありません。この症状は、特に女性に多いのですが、耳鼻科や内科で色々調べた結果、異常なしということがあります。

病院の検査で、異常なしと確認した上で付けられる病名の1つが、咽頭喉頭異常症です。原因が明らかでないので、薬も処方されません、気にしすぎるからということで、患者さんによっては、軽い安定剤や抗不安薬が処方されます。

中国医学的には、気の欝滞(うったい)が、このような症状を引き起こすと考えられています。中医学名は、「梅核気(ばいかくき)」つまり、梅干しの種がつまったような状態と表現し、中国の古い医学書にもよく出てきます。「梅核気(ばいかくき)」に対しての針治療の歴史は長いのです。

治療は、気の滞りを取り除き、気血の巡りを改善させるために、「天突」「内関」「行間」などの経穴(ツボ)に針鍼治療をします。中国の古い医学書のみならず、中国の現代の針治療の症例などを書かれた医学書でも、治療効果の高いことが示されています。

もし、西洋医学的なアプロ一チでお困りなら一度、東洋医学的な治療をされてみてはいかがでしょうか?最近は、薬を常用することに不安を持つ人たちが針治療を求めて来られるようになりました。

現代医学よりも東洋医学に即効性があるものも多いのです。

投稿者:tcm-editor

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