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2005年6月号 損害保険で鍼治療を活用しよう

事故によるむち打ち、体の異常、後遺症などの治療に「鍼が効くと聞いたけれど自己負担ではキツイ」と悩んでおられる方が多いとか。

事故により損害保険を適用されている方なら、担当医師に、はり、灸、マッサージ の後遺症治療を受けたいと要求し、医師が同意すれば、損害保険での鍼灸やマッサージ治療を受けることができます。

特に交通事故による後遺症は、そのとき、なんともないと思われても後日症状が出てくる場合や長く続く後遺症の諸症状で悩む人が非常に多いのです。長引く後遺症で悩んでいる方は、何よりも早目の受診をお薦めします。

むち打ちは、交通事故だけでなく、転倒などの外傷によって、頸部が過伸展や過屈曲することにより、頸部の軟部組織に損傷を生じた状態と考えられます。

むち打ち損傷によって生じる多彩な自覚症状を臨床上、5つに分類します。

  1. 頸・肩・背部などのこりや痛みや不快感を主症状とする型
  2. 手にしびれ感や痛み、筋力低下などの神経症状がみられる型
  3. 頭痛や吐き気、めまい、耳鳴などの自律神経症状がみられる型
  4. 根症状と自律神経症状の両方が併存する型
  5. 頸髄が損傷したために手足の反射の亢進などがみられる型

中国の病院では、後遺症治療に効果のある鍼灸を併用するのは当たり前ですが、日本では、鍼灸治療の有効性を知らない人が多いのです。もちろん損傷の程度もありますが、1~5の症状に、はり、灸は大変よく効きます。

投稿者:tcm-editor

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