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2007年7月号 糖尿病

Q:糖尿病の治療に、鍼灸・漢方薬治療は効きますか?

A:WHO(国際保健機構)は糖尿病に対する鍼灸治療の有効性を承認しています。

糖尿病は、代謝内分泌疾患です。原発性の糖尿病はインシュリン依存症(・型)と非インシュリン依存症(・型)に分けられています。初期には何の症状もなく、中期になると多飲、多尿、喉の渇き、空腹感、痩せ、疲労感などの症状が現れます。糖尿病が恐ろしいのは長引くと腎臓、網膜、末梢神経障害(三大合併症)などの病変を誘発することです。

糖尿病は中国医学では、飲食の不節制、ストレス、先天的なもの、などが原因で体内バランスが崩れて起こると診られます。糖尿病専門医の仝小林広安門医院副院長(北京大学医学部教授)は、鍼灸・漢方薬治療と現代医学を併用することで多くの糖尿病患者の症状を改善してい ます。患者は国内だけでなく国外からも集まって来ます。

糖尿病日本と同じく中国でも糖尿病患者は増え続けており、中国では「全国中医糖尿病学術大会」などの 学会も多く開催され鍼灸・漢方薬での治療が注目されています。現代医学の薬物療法、食事療法、運動療法等のみに頼らず、鍼灸・漢方薬治療で合併症の治療、血液循環の治療、全身的な体調を整える(血糖のコントロール、合併症の予防、合併症を進行を防ぐ)治療を行っています。

投稿者:tcm-editor

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