no image

2008年3月号 緊張性頭痛

Q:緊張性頭痛で痛み止めの服用を続けていますが、鍼治療でも痛みを止めるだけの治療になりますか?

A:鍼治療では、頭痛の根本的治療を行います。

頭痛は、病院でいろいろな検査を受けても原因が分からず、慢性化することも非常に多い症状です。慢性頭痛に多い片頭痛や緊張性頭痛では、鎮痛剤だけの対処療法では症状は根本的には改善されないことを知りながらも、他に治療法が無く、鎮痛剤を長期にわたって服用せざるを得ない患者さんが多く「いつまで鎮痛剤を飲み続けなければいけないのか?」と患者さんの不安は大きくなる一方です。さらに、長期間の服用から鎮痛剤が頭痛に効かなくなってしまうケースまであります。

頭痛『三国志』の主要人物である曹操は気性の激しい武将で、いつも強い頭痛に悩まされていたのですが、華佗(かだ・漢方医)の鍼治療を受け、痛みが治まった―というエピソードがあるほど頭痛に対する針治療の歴史は古いのです。

鍼治療では、ただ痛みを止める治療ではなく、「なぜ頭痛がおこっているのか?」という根本的な原因を中国医学的診断から細かく分析し、治療を進めていきます。

筋肉が緊張し、硬く凝った頭部、頚部、肩背部周囲に鍼治療を行うことで、筋肉、血管などを弛緩させ頭痛を緩和させます。さらに、それぞれの頭痛が起こった原因に合わせてぜんしんから有効なツボを選択し、針治療することで根本的な原因をも改善させることができるのです。

 

投稿者:tcm-editor

一覧に戻る