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2010年11月号 甲状腺機能障害と鍼灸治療

〜子宮内膜形状不良・高プロラクチン血症〜

甲状腺機能障害甲状腺は、喉仏の下にあり、蝶々のような形をした臓器です。
甲状腺ホルモンは、全身の細胞の機能を高めるホルモンです。そのホルモンの分泌に異常を来すと様々な病気を引き起こします。

「甲状腺機能亢進症」甲状腺ホルモンの増加によっておこる症状。圧上昇、心拍数の増加、多汗、手や体の震え、神経過敏や不安、不眠症、等が起こる。若い女性に起こりやすく、代表的なものはバセドウ病(甲状腺腫大、眼球突出、頻脈)。 現代医学では抗甲状腺薬等で治療するが、 中医学では「気鬱化火」「陰虚陽亢」「気陰両虚」等に分類し、体の機能が亢進し過ぎている状態を、鍼灸治療で緩めることができる 「甲状腺機能低下症」甲状腺の働きが低下すると、意欲減退、浮腫、冷え、肌荒れ、脱毛、便秘、貧血、等の症状がみられる。高齢者に多く、代表的なものに慢性甲状腺炎(橋本病)がある。

現代医学では甲状腺ホルモンの補充療法等を行うが、中医学では「脾陽虚」「脾腎陽虚」「気血両虚」「陽虚水氾」等に分類し、鍼灸治療することで低下した身体機能を補うことができる。 甲状腺ホルモン分泌量の過多、不足から、起こる甲状腺疾患に伴う症状に、鍼灸治療では症状や体質に合った治療を行い、免疫異常や虚弱体質を回復させ、ホルモンのアンバランスを改善する。

投稿者:tcm-editor

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