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2010年7月号 しつこい頭痛と鍼灸治療・その2

頭痛気温の変化が激しい季節に、頭痛や肩こりがひどくなるのは、冷えに不用心で、自覚のないまま頸部(頚の後ろ)などが冷えたために、筋肉や血管が収縮し、血液の循環が悪くなるからです。

しつこい頭痛が心配になり、CT、MRIなどの精密検査を受けたが、結果は「異常なし」。しかし、頭痛は相変わらず続く。このような頭痛にも、鍼治療は驚く程、よく効きます。(頭痛の様々なタイプ:ストレスで痛みが増す、雨の日に特に痛む、月経前の頭痛などにも有効です。)鎮痛剤を服用することで、胃痛になったり、副作用の心配をしたり、また「鎮痛剤をいつまで服用し続けなければならないのか・・・」などの不安から鬱状態になる人もいます。

鎮痛剤などを多用していると、胃腸に負担をかけてしい栄養分の吸収が妨げられる原因となり、風邪などを引きやすくなり、身体全体の免疫力までが低下します。鎮痛剤による対症療法のみではなく、頭痛を根本原因から治療し、身体全体を整えていくことが大切です。 中国医学では頭痛の原因を大きく3種に分けて治療します。

気虚・血虚タイプ頭痛
連続してズキズキする痛みが多く、過労により痛みが誘発、増強されたりします。 顔色が悪い、息切れ、疲労倦怠感、めまい、食欲不振、疲れ易いなどの症状を伴う。
痰濁タイプ頭痛
頭が重く痛む、めまい、悪心、嘔吐、胸部や季肋部が脹って重苦しい、食欲不振、痰や唾が多いなどの症状を伴う。
お血(おけつ)タイプ頭痛
※お血のおはやまいだれに於
頭痛は長期間続き治まりにくい、痛む場所が一定している、圧痛があり、頭痛は刺すような痛みが多いが、時に鈍痛の場合もある。

漢方・鍼・灸・マッサージによる中学医学療法は、副作用もなく、患者さん自身の自然治癒力を引き出し、頭痛を嘘のように軽減してくれます。西洋医学よりも中国医学(東洋医学)に即効性があるものも多いのです。

投稿者:tcm-editor

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