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2014年2月号 アメリカの不妊治療②

不妊治療2009年10月、米国の「USニュース&ワールドリポート」では、カリフォルニア大学の研究チームが、体外受精などの不妊治療中に併用する代替医療の中で、最も多くの患者が利用するのは、「鍼灸治療」であると調査結果を報告。

2010年に、スミス教授らが「カリフォルニア州で不妊治療を受けている女性428 人を対象にした調査では、不妊治療の開始後18ヶ月で29%の患者が代替医療を利用、そのうち約40%は東洋医学(鍼灸22%、漢方16%)を利用」と報告。

2011年には、英国のインペリアル・カレッジ・ロンドンのワイズ教授らも「鍼灸治療が体外受精を受ける患者たちの間で最も利用率が高い代替医療 である」と発表。

鍼灸治療では、無月経や頻発月経など月経周期に問題がある場合には、正常な月経周期を保てるような体質改善を目的とした治療を行い、卵子の質に問題がある場合には、卵子の質を向上させる治療を行う。受精卵を移植した後に着床しにくい場合には、着床を促進させるための治療を行う、など、不妊の原因、女性の体質に合わせた鍼灸治療で、不妊症治療の効果を上げている。

米国では、多くの有名人が不妊治療に鍼灸治療を併用している。

セリーヌ・ディオンさんは、5回目の体外受精での流産をきっかけに、妊娠できる母体の体質改善のために鍼灸治療を取り入れ、6回目の体外受精で妊娠し、42歳で無事に双子を出産。また、流産経験があったマライヤ・キャリーさんは、セリーヌ・ディオンさんの勧めで、毎日、鍼灸治療を受け、2011年に41歳で双子を無事に出産している。彼女らは、子どもを授かったのは鍼灸治療のおかげだと雑誌などのインタビューで答えている。

投稿者:tcm-editor

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