no image

2020年11月号 『低血圧症と中医学』

「低血圧症」とは、最高血圧が100mmHg以下の状態を言います。  この症状は、男性より女性に多くみられ、朝に発症しやすく、症状は身体的なものと精神的なものがあります。身体的症状は、立ちくらみや眩暈、体のだるさ、頭痛、頭が重いなどがあり、精神的症状は、不眠や朝が弱い、不安感を感じるなどがあります。  低血圧症には原因不明の「本態性低血圧」、立ちくらみや眩暈を覚える「起立性低血圧」、心臓疾患や自律神経失調症などの疾患により出現する「症候性低血圧」などいくつかの種類があります。  低血圧症は、いろんな検査をしても原因が分からないことが多く、高血圧とは違い、自覚症状や臓器の機能障害などの病的な症状がなければ、昇圧剤での治療は行われず、日々の生活習慣の改善を実践するしかありません。眩暈、体のだるさ、頭痛などの様々な不定愁訴は日常生活に大きな影響を及ぼします。

・規則正しい生活、十分な睡眠をとる
・カフェインの摂りすぎに注意、水分を十分に摂る
・ストレスのないリラックスした生活をする・・・等々

中医学的には「低血圧症」の原因を大きく以下の3つのタイプに分類します。

  1. 気血両虚」・・・胃腸の消化吸収が弱く、血液自体の生成が悪く、栄養不足状態が続くと、心臓を動かすエネルギーである「気」「血」が不足し、血流が悪くなった状態。
  2. 気陰両虚」・・・虚弱体質などで、「気」と「血」の元である「津液」が消耗し、結果的に「陰血」も減少し、血管への圧力が減った状態。
  3. 脾腎陽虚」・・・生命エネルギーそのものである「腎」の働きが低下し、平素からの胃腸虚弱体質や飲食の不摂生により、血流のポンプである「気」や全身に栄養を運ぶ「血」を作る「脾(胃腸)」が弱り、血圧が下がった状態。

鍼灸治療は、自律神経や血管の収縮弛緩を司るホルモンに影響を与え、血を正しく全身に巡らせる治療を行います。

中医学(鍼灸治療・漢方薬治療)では、西洋医学とは異なる観点から診て根源的な体質改善治療をするのです。

投稿者:web_admin

一覧に戻る