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2020年4月号『新型コロナウイルスと中国医学』

「中国の新型コロナウイルス肺炎患者5万人の大半、中国医学治療で回復」
【3月12日新華社通信(c)Xinhua News/AFPBB News】

『中国の保健部門は9日、新型コロナウイルスによる肺炎から回復して退院した5万人を超える人々の大半が中国伝統医学治療(TCM)を受けていたことを明らかにした。

国家中医薬管理局の局長は記者会見で、「中国医学治療(TCM)と西洋医学治療の併用が新型肺炎治療に効果的であることが膨大な数の患者の治療により証明されている」と述べた。

TCMは中国国内で新型肺炎への感染が確認された7万4603人(全体の92.5%)の治療に導入されている。

専門家チームは、TCMのみ、または西洋医学治療のみを受けた患者に比べると、両方を統合した治療を受けた患者では症状を緩和して回復率を上げ、重症化する可能性と致死率を下げるのに効果があったことを確認したとしている。

TCMは、伝染病に対する体の自然免疫力と回復力を高め、体全体のバランス維持を重視していると述べた。

また、中国国家衛生健康委員会の曽益新副主任は、TCMの臨床治療は患者それぞれの体質や体調の違いを基に、それぞれに合わせた内容の治療が個別に行われると説明している。

同委員会は、各地域で新型肺炎の予防・抑制に関してTCM治療計画を推進するよう通達している。』

中国医学と西洋医学にはそれぞれメリットがある。

中国医学と西洋医学を組み合わせる中西結合医療(統合医療)では、それぞれのメリットを生かして補完し合うことができる。

現在、中国では中西結合医療が新型コロナウイルス感染による肺炎に対して最も効果的な治療方法である。

中国医学治療(漢方薬・鍼灸)は、単に肺に対しての抗ウイルス効果だけではなく、身体全体の免疫力を調整し、症状を改善し、病状の悪化を阻止し、特に回復期には、中国医学の免疫力を高める効果で早期回復につながっている

しかし、残念ながら西洋医学一辺倒の日本や欧米諸国では、西洋医学のみの治療で事態は深刻化している。現在、中国は新型コロナウイルス肺炎は収束し始めているとWHOも認めており、中国医学がもたらした功績は非常に大きい。

投稿者:tcm-editor

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